203 Non-Authoritative Information 【HTTP 203】

概要

203 Non-Authoritative Information(HTTP 203)とは、WebサーバからWebブラウザなどのクライアントへ送られるHTTPステータスコードの一つで、送信されるデータがオリジナルから変更されていることを示すもの。

WebサーバとWebブラウザなどのクライアントの間ではHTTPHypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示すHTTPステータスコードを通知する。

ステータスコードの200番台は「成功」(Success)関連の用途に割り当てられており、203番は「Non-Authoritative Information」、すなわち、リクエストされた資源は送信するが、それがオリジナルと同一とは保証できない場合に用いられる。

203応答はプロキシサーバやキャッシュサーバなど、オリジナルのWebサーバとクライアントの中間で送受信を仲介するサーバによって送られる。これらのサーバがオリジナルの情報に手を加えてクライアントに送る場合に適用される。例えば、データ形式の変換が行われたり、セキュリティ対策のフィルタリングによってコンテンツの一部が削除・改変された場合などである。

なお、プロキシサーバなどによる代理応答でも、オリジナルのデータをそのまま送信する場合は「200 OK」が返される。203応答が返される場合、オリジナルのWebサーバが返したコードが「200 OK」なのか、「202 Accepted」など他のコードなのかをクライアント側に通知する仕組みはない。

(2024.8.23更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。