読み方:いちまるいちスイッチングプロトコル

101 Switching Protocols 【HTTP 101】

概要

101 Switching Protocols(HTTP 101)とは、WebサーバからWebブラウザなどのクライアントへ送られる通知の一つで、クライアントの要求に応じて別のプロトコルによる通信に切り替えることを通知するもの。HTTP 1.1以降で利用できる。

HTTPステータスコードとは

WebサーバとWebクライアントの間では「HTTP」(Hypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示す「HTTPステータスコード」を通知する。

ステータスコードは3桁の番号と簡易なメッセージで表される。番号の最上位桁は分類、下2桁は識別番号である。100番台は「情報」(Informational)、200番台は「成功」(Success)、300番台は「転送」(Redirection)、400番台は「クライアントエラー」(Client Error)、500番台は「サーバエラー」(Server Error)を表している。

100 Continueとは

100番はサーバからクライアントへの情報通知の一つで、メッセージは “Switching Protocol”(プロトコル切り替え)である。現在のHTTPから、別のプロトコルや上位バージョンのHTTPへ切り替えることを意味する。

この応答は、クライアントがUpgradeヘッダで別のプロトコルへの切り替えを打診してきたときに、これに応じることを通知するために用いられる。切り替えに応じられない場合は、「200 OK」など101番以外の応答を返すことで通知する。

Upgradeヘッダおよび101応答は、HTTPからWebSocketへの切り替えや、HTTP 1.1からHTTP/2への切り替えなどに用いられる。クライアントはWebSocketに切り替えたい場合は「Upgrade: websokcet」という行を、HTTP/2に切り替えたい場合は「Upgrade: h2c」という行をリクエストに含める。プロトコルごとに他に必要な制御情報も記載する必要がある。この仕組みはHTTP/3では廃止され、利用できない。

(2025.8.20更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。

他の用語辞典による「101 Switching Protocols」の解説 (外部サイト)