410エラー 【HTTP 410 Gone】

概要

410エラー(HTTP 410 Gone)とは、Webサーバで起きるエラーの種類の一つで、かつて存在した資源が削除され、永久に利用できないことを示すもの。転送先もなくコンテンツが完全に削除された場合に返される。

WebサーバWebブラウザなどのクライアントの間ではHTTPHypertext Transfer Protocol)という通信規約プロトコル)でデータ伝送をっている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示すHTTPステータスコードを通知する。

ステータスコード400番台はクライアントに起因するエラーを表しており、410番のエラーメッセージは “Gone” (失われた)である。指定されたURLには以前コンテンツが存在したが、今は削除され、移転もしておらず、再掲の予定もないことを表す。

410エラーは、提供者が意図的にコンテンツを削除し、その状態が永続的であることを意思表示する場合に用いられる。そのコンテンツは完全に消滅したため、リンクキャッシュなどがある場合は削除すべきとされる。このような完全消滅の周知を意図しない、一般的な不存在を示すエラーとしては「404 Not Found」が用いられる。

(2024.8.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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