305 Use Proxy 【HTTP 305】

概要

305 Use Proxy(HTTP 305)とは、WebサーバからWebブラウザなどのクライアントへ送られるHTTPステータスコードの一つで、プロキシ経由でアクセスするよう通知するもの。HTTP 1.1以降で利用できる。

WebサーバとWebブラウザなどのクライアントの間ではHTTPHypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示すHTTPステータスコードを通知する。

ステータスコードの300番台は「リダイレクト」(転送)関連の用途に割り当てられており、305番は「Use Proxy」、すなわち、クライアントはプロキシサーバを通じてWebサーバにアクセスする必要があることを通知する。プロキシの場所はSet-ProxyヘッダまたはLocationヘッダで示される。

組織内ネットワークからのアクセスなどで指定のプロキシ使用を義務付けたい場合などに用いられることを想定した応答だが、Webブラウザ側の対応が広がらず、セキュリティ上の懸念があることから2014年のRFC 7231で非推奨とされた。現在新たに利用することは推奨されない。

(2024.8.23更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。