読み方 : さんびゃくマルチプルチョイス

300 Multiple Choices 【HTTP 300】

概要

300 Multiple Choices(HTTP 300)とは、WebサーバがWebブラウザなどのクライアントに送られる通知の一つで、要求された資源に複数の選択肢があることを伝えるもの。

HTTPステータスコードとは

WebサーバとWebクライアントの間では「HTTP」(Hypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示す「HTTPステータスコード」を通知する。

ステータスコードは3桁の番号と簡易なメッセージで表される。番号の最上位桁は分類、下2桁は識別番号である。100番台は「情報」(Informational)、200番台は「成功」(Success)、300番台は「転送」(Redirection)、400番台は「クライアントエラー」(Client Error)、500番台は「サーバエラー」(Server Error)を表している。

304 Not Modifiedとは

300番は転送通知の一種で、メッセージは “Multiple Choices”、すなわち「複数選択肢あり」である。クライアントが要求した資源に複数の選択肢があり、どれを送信するか選択してほしいことを示している。

例えば、再生を指示した動画に複数の異なる形式や画質のデータが存在する場合や、同じページに複数の異なる言語で書かれたバージョンが存在する場合、移転したコンテンツが古いURLと新しいURLの両方で利用可能な場合などに用いられる。利用者が一つを選択してサーバに伝達する手順については標準化されていないため、あまり利用されていない。

(2025.8.20更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。

他の用語辞典による「300 Multiple Choices」の解説 (外部サイト)