ゾンビPC 【zombie PC】 ゾンビパソコン / ゾンビマシン
概要
ゾンビPC(zombie PC)とは、コンピュータウイルスに感染したり不正アクセスで遠隔操作されるようになったまま放置されているコンピュータのこと。他のコンピュータへの攻撃の踏み台として悪用される。インターネットに接続され、常時稼働状態のコンピュータのうち、適切な管理が行われていなかったり持ち主が攻撃を受けていることに気付いておらず、外部の攻撃者や悪意のあるプログラムが不正に操作できる状態のまま放置されているパソコンなどを指す。
ゾンビPCは持ち主が気付かないままインターネット上での迷惑行為や犯罪行為へ動員され、コンピュータウイルスやインターネットワームの感染拡大に利用されたり、一方的に送りつける広告メール(スパムメール)の送信元にされたり、他のコンピュータへの侵入に踏み台にされたり、特定のシステムを機能不全に陥らせる一斉攻撃(DDoS攻撃)に参加させられたりする。
攻撃者が多数のゾンビPCを組織し、遠隔から一斉に操作できるようにしたネットワークを俗に「ボットネット」(botnet)という。ボットネットによる一斉メール送信や一斉攻撃は、発信元IPアドレスやドメイン名が広い範囲に分散し、また、その多くが正規の通信にも利用される一般的な接続事業者(ISP)のものであるため、単純な方法で特定や遮断を行うのが難しい。
(2018.7.12更新)