バーストエラー 【burst error】 バースト誤り

概要

バーストエラー(burst error)とは、ある場所から別の場所へデータを写す際に発生する符号の誤りの種類の一つで、短い区間に集中的に発生するもの。

通信回線を通じてデータを送受信したり、記録媒体データを書き込んだり読み出したりすると、様々な要因によって装置の扱う信号が変質したり失われたりしてデータに誤り(エラー)が生じる。

バーストエラーはそのような誤りの種類の一つで、誤りの出現頻度に極端な偏りがあり、集中的に発生する箇所とまったく発生しない箇所がはっきり分かれているような性質を持ったもののことを言う。

例えば、通信中にある時間帯だけ付近の電子機器から強い電磁干渉を受けたり、記憶媒体の一部に小さな傷がある場合など、その時間や場所に差し掛かったときに扱われた符号にだけ集中的に誤りが生じるが、他の箇所にはほとんど誤りが生じないということが起きる。

これに対し、データを転送している間、特に偏りなくある確率で均等に発生するような誤りのことは「ランダムエラー」(random error:ランダム誤り)という。

(2020.2.1更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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