レジストラ 【registrar】 ドメインレジストラ / domain name registrar

概要

レジストラ(registrar)とは、登録機関、記録係などの意味を持つ英単語で、インターネットドメイン名の登録受付を行う事業者などのことをドメインレジストラ、あるいは略して単にレジストラと呼ぶ。

あるトップレベルドメインTLDTop Level Domain)の管理権限を持ちデータベースの管理を行う機関を「レジストリ」(domain name registry)というが、レジストラはドメイン名の登録希望者や所有者からの申請や手続きを受け付け、レジストリへの登録や変更、廃止などを仲介する。

レジストリドメイン名の重複・競合を避けるためTLDごとに一つのみ存在するが、レジストラはレジストリの定める一定の基準を満たし契約を結べばいくつでも存在することができる。ドメイン名の登録料などはレジストラによって異なる。あるレジストラでドメイン名を取得した後に別のレジストラへ移転することもできる。

一つのレジストラが複数のレジストリと契約し、顧客が様々なTLDドメイン名を取得できるようにしている場合も多い。レジストラ専業の事業者も存在するが、インターネットサービスプロバイダISP)やレンタルサーバ/クラウドサービス事業者、デジタル証明書認証局(CA)などを兼ねている事業者が多い。

日本の国別TLDであるJPドメイン(.jp)のレジストリは株式会社日本レジストリサービス(JPRS)が務め、JPRS自身もレジストラとして登録を受け付けているが、国内外の数千社がレジストラとして同社と契約している。

(2018.9.30更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。