APIPA 【Automatic Private IP Addressing】 AutoIP / 自己割り当てIPアドレス

概要

APIPA(Automatic Private IP Addressing)とは、コンピュータネットワーク機器が自身のIPアドレスを自動的に設定する機能。固定アドレスの設定がなくDHCPサーバにも接続できない場合などに使われ、設定されたアドレスはその機器が直接繋がれているネットワークでのみ利用することができる。

IPv4の場合、「リンクローカルアドレス」と呼ばれる 169.254.0.0 から 169.254.255.255 までのアドレスの中からランダムに一つを選び、ネットワーク内で別の機器が利用していないか調べる。アドレスが空いている場合はそのアドレスを設定し、別の機器がすでに利用していた場合は空きが見つかるまでランダム選択を繰り返す。

実用上、APIPAで設定されたアドレスを使って実際に通信する(できる)場合はほとんどなく、大抵はアドレスの自動取得に失敗した場合にアドレスがAPIPAで設定される。すなわち、端末がAPIPA状態になっているときはDHCPサーバ通信できておらず、回線が物理的に繋がっていないなど根本的なレベルで問題が生じている可能性を示唆している。

(2019.12.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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