IPAM 【IP Address Management】 IPアドレス管理

概要

IPAM(IP Address Management)とは、ネットワーク内で運用するIPアドレスを一元的に管理すること。また、そのようなIPアドレス管理をうための専門のソフトウェア製品などのこと。

企業などの組織内ネットワークには多数のコンピュータ情報機器があり、自社ネットワーク内でのみ直接通信可能なプライベートIPアドレスを一台ごとに発行して接続することが多い。

その中にはサーバのように固定IPアドレスを用いる機器、パソコンのようにDHCPサーバなどから動的アドレス割り当てを受ける機器、接続や切り離しを繰り返すモバイル機器など様々な機器が混在し、規模が大きくなると複数のDHCPサーバ間の調整やアドレスの重複回避などの管理に手間がかかるようになる。

そのような場合に、IPAMシステムを導入することで全社的にIPアドレス空間を一元的に管理することができる。IPAMシステム固定アドレスや各DHCPサーバへのアドレス空間の計画的な割り当てや、各アドレスの使用状況の把握、アドレスの衝突や空き状況などの検知といった管理機能を提供する。

また、組織内のDNSサーバと連携し、ホスト名サブドメインなどを統合的に管理し、IPアドレスとの対応関係の把握や動的な割り当てを可能にしている製品もある。

IPAM製品はWindows ServerシリーズのIPAM機能(Windows Server 2012以降で標準提供)のようにオペレーティングシステムOS)の機能の一部として提供されるものと、独立したソフトウェア製品やアプライアンス製品専用サーバ)などとして提供されるものがある。

(2021.2.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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