動的IPアドレス 【dynamic IP address】 ダイナミックIPアドレス

概要

動的IPアドレス（dynamic IP address）とは、IPアドレスの割り当て方式の一つで、同じアドレスを固定的に割り当てるのではなく、接続開始時に空いているアドレスから一つを選んで動的に割り当てる方式。

家庭・個人向けのインターネット接続サービスやモバイル回線などでよく利用される方式で、端末がネットワークに接続する際、事業者が確保しているアドレス空間の中から使われていないIPアドレスを一つを選んでDHCPなどで自動的に割り当てる。

このようなサービスではすべての契約者が常に接続し続けているわけではないため、固定的に割り当てる場合に比べ少ないアドレス数で接続サービスを運用でき、限りあるアドレス資源を節約することができる。

どのアドレスが提供されるかは接続時に決定されるため、端末の再起動や回線の切断・再接続などで割り当てをやり直すと、前回とは異なるアドレスになることが多い。外部から接続を待ち受けるサーバなどの用途で利用するにはダイナミックDNSを併用するなど工夫が必要となる。

これに対し、同じ機器では常に同じIPアドレスを固定的に使用する割り当て方式は「固定IPアドレス」（fixed IP address）あるいは「静的IPアドレス」（static IP address/スタティックIPアドレス）という。企業などがインターネット上にサーバを公開する場合のように、再起動や再接続などが起きてもIPアドレスが変わらない方が都合が良い場合に利用される。

(2022.5.8更新)

他の辞典による解説 （外部サイト）

この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる