バーンイン 【burn-in】 エージング / ヒートラン
バーンイン(burn-in)とは、機械や電子機器などの出荷前に行われる稼動試験、または、使用開始前に行われる「慣らし運転」のこと。
製品出荷前の試験として行われるものは「バーンイン試験」などとも呼ばれ、実際の使用環境や使用法と同じように稼動させてみて、性能や機能が仕様通りに発揮されるか、不良箇所などが無いかなどを調べるものを指すことが多い。
また、高温や低温、多湿、高負荷など、過酷な条件下で長時間あるいは長期間連続で運転して故意に製品を劣化させ、耐久性や耐用期間を検査、検証する試験を指すこともあり、製品開発などの工程で行われる。
機器の使用開始前に行われるバーンインは機械製品などの初回使用時や検査、修理などの後に初めて使用する際に行われるもので、ある程度の時間(機器の種類などにより異なる)実際と同じように運転することで、内部の部品や接合部などの物理的な特性を安定させ、常に同じ能力を発揮できる状態に慣らすために行われる。
意味の違い
「エージング」「ヒートラン」「バーンイン」は工業製品に関連する文脈ではどれも似たような意味で用いられ、語義のレベルで明確な違いは見られないが、製品分野や事業者によってはそれぞれ定義が異なる場合もあり、組み合わせて実施することもある。
また、「ヒートラン」「バーンイン」はほぼ産業分野でしか見られない用語だが、「エージング」は英語で「時が経つこと」を意味する一般的な動名詞(動詞 “age” の現在分詞)に由来するため、別の分野や文脈では人間の加齢や老化、食材の熟成などを指すこともある。
(2023.2.1更新)