マネージドクラウド 【managed cloud service】

概要

マネージドクラウド(managed cloud service)とは、クラウドサービスの形態の一つで、システムとしてのクラウドの機能に加え、その導入や運用、監視、サポートなどの業務を請け負うサービスクラウド事業者自身が提供するものと、外部の事業者が提供するものがある。

クラウドサービスではIaaSPaaSSaaSといった機能としてのサービスを提供しているが、利用申込後の初期設定や自社アプリケーションの配置、日常的な管理や運用システムネットワークの状態監視、トラブル対応、性能やプランの最適化といった作業は利用者が行うのが原則である。

IT事業が本業でない企業などでは、システム運用や操作に熟練した技術者が少ないなどの事情から、こうした業務が重荷に感じられる場合がある。そこで、マネージドクラウド事業者はクラウドの導入や運用に関わる様々な作業を代行したり、ノウハウを提供して運用を支援したりする。24時間365日のシステム監視を行ったり、いつでも問い合わせできるサービスデスクを開設している事業者もある。

クラウド事業者が自社の顧客に付加サービスとして提供する場合と、Amazon Web ServicesMicrosoft AzureGoogle Cloud Platformなどの大手クラウド運用サポートするサービスとして外部事業者が提供する場合がある。一般的には「○×社マネージドクラウド for AWS」といったように後者のサービス形態を指すことが多い。

(2021.9.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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