パーティションキー 【partition key】

概要

パーティションキー(partition key)とは、Amazon DynamoDBテーブルに設定されるキーの一つで、保存先のパーティションの指定・識別に用いられるもの。

DynamoDBではリレーショナルデータベースRDB)のようにテーブルに一件ずつデータの組(アイテム)を格納していく。アイテムは複数の属性attribute)の組として表されるが、RDBとは異なりアイテムごとに異なる属性の組み合わせを格納することができる。

テーブル内でアイテムを識別する手段が必要となるため、全アイテムに共通の属性を2つ設定し、片方を「パーティションキー」(partition key)、もう一方を「ソートキー」(sort key)とする。両者を合わせてアイテム一意に識別する「主キー」(primary key)とする。

いずれのキーも単体で一意である必要はないが、値の組み合わせは一意である必要があり、RDBにおける複合主キーと同じ仕組みになっている。ソートキーはテーブル内でのアイテム整列ソート)の順位付けに用いられる。

テーブルクラウド上で10GBごとの「パーティション」と呼ばれる単位に分割されて記録されるが、アイテムがどのパーティションに属するかをパーティションキーからハッシュ関数で算出したハッシュ値によって決定する。パーティションキー自体を複数の属性の複合として指定することもできる。

(2024.2.16更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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