FWaaS 【Firewall as a Service】 クラウドファイアウォール

概要

FWaaS(Firewall as a Service)とは、ネットワークコンピュータを外部の攻撃から保護するファイアウォールクラウドサービスとして実装・提供するもの。利用者クラウド上のファイアウォールを介して外部と通信する。

ファイアウォールは通常、インターネットと内部ネットワークLAN)とのネットワーク境界に設置されるセキュリティ機器・システムで、内外を通過する通信を監視し、攻撃者やマルウェアによると疑われる不審な通信を検知して遮断したり、管理者に通報したりする。

通常のファイアウォールは物理的なネットワーク境界に設置されるが、FWaaSはこれをインターネット上のクラウドサービスとして提供したもので、利用者は外部と通信する際に必ずFWaaSを経由するよう機器を設定する。FWaaSは通常のファイアウォールと同じように不審な通信を遮断し、利用者を保護する。

通常のファイアウォールは設置された拠点の内部しか保護することができないが、FWaaSはリモートモバイルなど物理的な拠点外からの通信、契約したクラウドサービスと外部との通信、私物持ち込み端末BYOD)など、ありとあらゆる場所や形態の通信を同じセキュリティ設定に基づいて保護することができる。

ネットワーク管理者にとっても、複数拠点のファイアウォールを管理する必要がなく、単一のFWaaSのみを管理すれば良い。運用自体はクラウドサービス事業者がうため、機材の交換やソフトウェアの更新などのメンテナンス業務も軽減される。

(2023.6.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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