Amazonマシンイメージ 【AMI】 Amazon Machine Image

概要

Amazonマシンイメージ(AMI)とは、米アマゾンドットコム(Amazon.com)のクラウドサービスAmazon EC2で、仮想マシンを起動するのに必要なオペレーティングシステム(OS)のディスクイメージを収めたデータ。

Amazon EC2(Amazon Elastic Computing Cloud)は同社のクラウドサービスAmazon Web Services」(AWS)に含まれるIaaSInfrastructure as a Service)サービスで、同社のデータセンターで運用されているコンピュータ上に仮想化技術を用いて仮想的なコンピュータ(仮想マシン/VM)を生成し、契約者が遠隔から操作してシステムを運用することができる。

AMIにはOSがインストールされた状態のストレージの内容を丸ごと写し取ったものが含まれている。クラウド上の仮想マシンに与えて起動を指示することで、あたかも物理的に新しいコンピュータを立ち上げるように、仮想環境上でOSを起動して使用できるようになる。

OSの種類はUbuntu LinuxやCentOS、Windows Serverなど様々な種類から選択できる。初回起動時に使いたいOSを選択して自分の仮想マシンに導入し、必要な設定やソフトウェアのインストールなどを行う。著名なサーバソフトウェアなど一部のアプリケーションソフトが導入済みのAMIを利用することもできる。

利用者が自分の使うソフトウェアを導入したり設定を行なった状態のAMIを作成して保存したり、他の利用者に配布・共有することもできる。OSメーカーなどが販売しているものを購入して使用することができるほか、Amazon EC2契約者は同社が開発したAmazon LinuxのAMIを追加料金なしで利用できる。

(2020.4.13更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。