コールドアイル 【cold aisle】 冷気通路

概要

コールドアイル(cold aisle)とは、データセンターサーバルームなどで、機器を冷却するための冷たい空気が流れる空間(通路)のこと。

データセンターなどではコンピュータ通信機器などを収納した棚(ラック)が一列に並んでおり、の間が通路や作業用の空間になっていることが多い。棚の前面側同士、背面側同士が向かい合うように配置した際、前面側が面する通路や空間をコールドアイルという。

機器内部の空冷装置は筐体の前面側から吸気して背面側に排気する構造が一般的なため、コールドアイルには冷房機器の送風口を集中させ、できるだけ冷たい空気を機器に供給できるようにする。背面側との仕切りにはラック自体を活用するが、棚上面と天井の間に隙間が生じないよう断熱材などで厳密に仕切っている施設もある。

一方、コールドアイルの裏側で機器の背面側が並んでいる通路や空間のことは「ホットアイル」(hot aisle)という。機器の排熱が集まる空間で、強力な換気扇などで効率的に屋外などに排気するようになっている。大規模なサーバルームはコールドアイルとホットアイルが交互に並んだ配置になっている。

(2021.8.9更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる