キャパシティ【capacity】キャパ
概要
キャパシティが具体的に何の能力や容量を表すかは対象によって異なる。記憶装置では記録可能な最大データ量や管理できる最大ファイル数を指し、データベースでは格納できるレコード数を表す。通信回線やネットワーク機器では単位時間あたりに転送できるデータ量、即ち通信速度や帯域幅を意味する。
CPUでは単位時間あたりに実行できる演算量や命令実行回数を指し、Webサーバでは同時に処理できる接続数や秒間リクエスト数(rps:request per second)を表す。クラウドサービスでは、割り当てられる計算資源やストレージ容量の上限を意味する場合もある。
キャパシティ計画
情報システムを開発・改修する際に、将来の負荷を予測して必要な機材の性能や台数、記憶容量、回線容量などの計画を立てることを「キャパシティプランニング」(capacity planning)という。利用者数や利用頻度、処理内容、扱うデータの種類や容量、求められる信頼性、予算などの条件を踏まえて構成を検討し、過不足のないハードウェアやネットワークの構成を割り出す。
システム運用において、キャパシティは性能やスループット、負荷と密接に関連する。処理能力に対して負荷が過大になると応答速度の低下や処理の遅延、システム障害につながる。一方、必要以上に高い性能の機材を導入すると設備費や運用費が過剰になる。そのため、現在の利用状況と将来の需要を見越し、適切な範囲でキャパシティを設定することが求められる。
キャパシティ管理
日常の運用では、CPU使用率やメモリ消費量、ディスク使用量、通信量などを継続的に監視し、キャパシティ不足が生じる前に増強や構成変更を行う。こうした活動を「キャパシティ管理」(capacity management)と呼び、安定したサービス提供を維持するための重要な業務となっている。近年はクラウドサービスの普及により、サーバやストレージなどのリソースを利用状況に応じて動的に伸縮させる「オートスケーリング」(autoscaling)などの仕組みも普及している。
