サーバサイジング 【server sizing】 サーバーサイジング
概要
サーバサイジング(server sizing)とは、情報システム構築やオンラインサービス提供などを行う際に、想定される負荷や容量を見積もり、十分にして過剰ではない性能・台数のサーバを用意すること。運用開始後の増強や縮減を含む場合もある。開発したシステムの運用に際し、利用者数や最大同時接続数、保存するデータ容量、プログラムのCPU負荷や必要メモリ容量などから必要なサーバコンピュータの性能や容量、構成、台数などを見積もる。
安定した運用のためには突発的、一時的に大きな負荷が生じても耐えられるよう、想定される平均負荷ギリギリの構成とはせず、ある程度の余裕を持たせる必要がある。ただし、あまりに冗長な構成にするとコストが過大となり採算が悪化するため、限界を見極めて過負荷時の対策や対応手順などを用意しておく。
近年では仮想化技術やクラウドサービスの普及により、コンピュータの物理的な構成とは独立に仮想サーバのCPU性能やメモリ容量などを細かく調整できるようになっている。また、特にクラウド環境では負荷に応じて柔軟に性能や台数の変更が行えるようになっており、契約タイプの選定や運用開始後の調整などがより重要となっている。
(2019.2.15更新)