スケールダウン 【scale down】

概要

スケールダウン(scale down)とは、コンピュータシステムの規模を縮小する手法の一つで、コンピュータや構成部品を安価で性能や容量の低いものに交換すること。スケールアップの逆。

システムの規模を拡大する際、部品をより高い性能や容量のものに交換・増設したり、コンピュータ自体を丸ごとより高い性能のものに入れ替えることを「スケールアップ」(scale-up)あるいは「垂直スケーリング」(vertical scaling)という。

スケールダウンはこれとは逆の構成変更で、スケールアップによって増強したコンピュータをより安価で低い性能のものに置き換える。IaaSなどのクラウドサービスで、使用する機器の構成や性能、容量などに応じて課金される場合に、過剰な性能を落として費用を減らしたい場合にわれる。

一方、同じ構成のサーバなどの台数を増やして並列に稼働させることでシステムとしての規模を拡大することを「スケールアウト」(scale out)、その逆に台数を減らして規模を縮小することを「スケールイン」(scale in)という。並列処理が可能なシステムで用いられる手法である。

(2024.3.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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