OLEコントロール 【OLE control】 OLEカスタムコントロール / OLE custom control
概要
OLEコントロール(OLE control)とは、Windowsで動作するソフトウェアを部品化して他のソフトウェアに組み込んで利用する仕組みの一つ。また、その仕様に則って開発されたソフトウェア部品。標準のファイル拡張子は「.ocx」であるため「OCX」と呼ばれることもあるが、OCXファイルには複数のOLEコントロールを格納できる。Windows上のソフトウェア間の連携や埋め込み、機能の呼び出しなどの標準仕様を定めた「OLE」(Object Linking and Embedding)の仕様の一部で、1992年に公開されたOLE 2.0で導入された。プログラムを部品化し、OCX形式のダイナミックリンクライブラリとして収納することができる。
画面表示や利用者による操作の受け付けなどユーザーインターフェース機能の利用や、外部からのメソッドやプロパティなどの呼び出し(OLEオートメーション)、イベントの発行など高度な機能が利用できる。特定の機能を提供するOLEコントロールを組み合わせることにより、ソフトウェアの開発を迅速に進められるようになった。
OLEコントロールの機能がOLE本来の「ソフトウェア間の通信や連携」から離れてきたことや、インターネットなどの通信ネットワークを通じてコンピュータ間でソフトウェア部品をやり取りする仕様の追加などを受け、1996年に「ActiveXコントロール」に改称され、OLEコントロールの名称は廃止された。
(2024.1.16更新)