WinHTTP 【Windows HTTP Services】
概要
WinHTTP(Windows HTTP Services)とは、Windowsの機能の一つで、IPネットワーク上でHTTP通信を行うためのもの。常駐プログラム(サービス)として提供され、外部のソフトウェアから利用することができる。HTTP(Hypertext Transfer Protocol)はインターネットなどのTCP/IPネットワーク上でWebサーバとWebブラウザなどが通信するための標準プロトコル(通信規約)である。Windows上で動作するプログラムがネットワークを介してHTTPによる通信を行いたいとき、WinHTTPの機能を呼び出すだけで簡単に実現することができる。
WinHTTPはWebクライアントとして外部のWebサーバとデータを送受信する用途にも、Webサーバとして外部のWebクライアントから接続を受け付ける用途にも使用することができる。Windowsの機能の一部も通信機能をWinHTTPに依存しているものがあり、例えばWindows UpdateはMicrosoft社の運用するWebサーバとの通信にWinHTTPを利用している。
Windowsには標準のWebブラウザとしてInternet ExplorerやMicrosoft Edgeが組み込まれているが、WinHTTPはこれらは互いに無関係な別のソフトウェアであるため、設定情報なども共有されない。プロキシを経由して接続したい場合などには、ブラウザ側の設定とは別にWinHTTPにも同じ設定を行う必要がある。それにはレジストリの関連項目を編集するか、コマンドプロンプトでWindowsのネットワーク設定を行うnetshコマンドを呼び出すなどの操作をしなければならない。
(2019.1.7更新)