アンマネージコード 【unmanaged code】 アンマネージドコード

概要

アンマネージコード(unmanaged code)とは、.NET Frameworkにおける実行可能プログラムの形式の一つで、特定の機種で直接実行できるネイティブコードに変換されたもの。

.NETでは原則として、プログラミング言語で記述されたソースコード開発環境コンパイラによって「共通中間言語」(CILCommon Intermediate Language)と呼ばれるコード形式に変換される。これをアンマネージコードという。

共通中間言語CPU機械語に似た形式のコードで、実行時には.NET Frameworkなどに含まれる共通言語ランタイムCLRCommon Language Runtime)によって、そのコンピュータに固有の機械語プログラムネイティブコード)に変換されて実行される。CLRがあればどのような環境でも同じように動作する。

一方、ソースコードを特定の機種で直接起動して実行できるネイティブコードに変換して配布することもできる。これをアンマネージコードという。特定のCPU機械語で記述されたコードや、Win32 APIなどを利用した従来のWindows向けのバイナリコードなどが含まれる。

マネージコードではCLRが提供するガベージコレクション例外処理などの機能を利用でき、型安全性のチェックなど危険な挙動を抑止する管理もわれるが、アンマネージコードではこれらの恩恵を受けることはできず、対象機種でしか動作しないという制約もある。ただし、アンマネージコードよりも高速に動作させることができ、特定の機種やOSが提供する.NET非標準の機能などを利用することができる。

(2024.1.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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