Visual SourceSafe 【VSS】
概要
Visual SourceSafe(VSS)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社が開発・販売していた、ソフトウェア開発のためのバージョン管理システム。同社の統合開発環境「Visual Studio」の系列製品であり、他のツールと一体的に使用することができる。Visual SourceSafeは開発中のソフトウェアのソースコードを保存するとともに時系列の変更履歴を記録し、後から任意の時点の版を参照することができるようにする。開発途中でバージョンを分岐させて派生ソフトを作ることもできる。
複数人で開発を行う場合に、他の人の変更点を古い版のファイルで上書きして消してしまう事故が起きないよう、変更・更新部分を解析して適切に統合(マージ)してくれる。テキスト形式のプログラムコードなどだけでなく、関連する画像ファイルなどのバイナリデータも管理することができる。
1994年に最初のバージョンが発売され、2005年に最終バージョンが発売された。翌2006年からは後継製品である「Team Foundation Server」(TFS)が提供されている。VSSで管理されていたデータは専用の変換ツールを介してそのままTFSに移行することができる。
(2019.4.15更新)