RIA 【Rich Internet Applications】 リッチインターネットアプリケーション
概要
RIA(Rich Internet Applications)とは、Webブラウザで単純なWebページを表示する方式を超える表現力や操作性を備えたWebアプリケーションのこと。その際用いられる高度なクライアント側のソフトウェアや技術のことをリッチクライアント(rich client)という。Web上でクライアントサーバ型のシステムを実装しようとすると、Webサーバが静的なHTMLによるWebページを生成してWebブラウザに送信し、利用者はページ内のフォームなどに入力してサーバへデータを送信、ページが再生成されて送り返されてくる、といった形の操作感となる。
専用のクライアントソフトを利用する場合に比べ、入力のたびにいちいちページ遷移するため動作がもたつき、画面の表示内容の表現力や操作要素の機能などもHTML/CSSの仕様の範囲に制限されるため乏しくなってしまう。RIAはこのようなWebアプリケーションの欠点を補い、主にクライアント側の機能を強化したもので、WebブラウザでHTMLを表示する以上の豊富な機能を利用することができる。
主な実現方式は3種類に大別でき、AjaxのようにHTML/CSS/JavaScriptというWebページの枠組みの中で操作性を向上させる方法、FlashやJavaアプレット、ActiveXコントロール、SilverlightのようにWebブラウザに機能拡張を組み込む方法、Adobe AIRやBiz/Browserのようなブラウザ以外のソフトウェアを用いる方法がある。狭義にはブラウザを用いる前二者のような方式のみを指す。
(2018.12.3更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 経営情報学会「全国研究発表大会要旨集」収録論文 早稲田大学「ソフトウェア市場におけるplatform envelopmentの研究」(PDFファイル)にて引用 (2011年12月)