DHTML 【Dynamic HTML】 ダイナミックHTML
概要
DHTML(Dynamic HTML)とは、Webページ上の表示に動きや変化を加えたり、利用者による操作に反応する仕組みを埋め込んだもの。動的(dynamic)なHTMLページという意味で、主に2000年代初頭に使われていた用語。WebページはHTML(HyperText Markup Language)と呼ばれるマークアップ言語により記述され、元来は文字や図表、外部の画像ファイルなどを組み合わせて印刷物のように静的なページを構成していた。
DHTMLでは、これに見栄えや記述するスタイルシート(CSS:Cascading Style Sheet)や、ページ内の要素に動きや操作を追加するスクリプト(JavaScript)などを組み合わせ、表示された後に動的に内容や見た目が変化したり、利用者に操作や入力に反応して内容が変化させることができる。
特定の技術や規格を指すものではなく、HTML、CSS、JavaScriptを組み合わせて動的なページ構成にすることを表す。FlashやJavaアプレット、ActiveXコントロール、Silverlightのように、プラグイン技術などでWebブラウザの機能を拡張し、動的にダウンロードしたプログラムをページ内で実行する仕組みは含まれないが、広義にはこうした技術なども含め動的なWeb全般をDHTMLという場合もある。
Webブラウザの進歩により、スタイルシート機能やスクリプト機能が実装され始めた2000年前後に、それまでの静的なWebページと区別して用いられるようになった用語だが、現代ではWebページに動的な要素を組み込むことは特別なことでも珍しいことでもなくなったため、DHTMLという用語が使われることも少なくなった。
(2024.1.16更新)