let文 【let statement】
「let x;」のようにプログラム中で使用する変数名を宣言する。「let x=0;」のように初期値を代入することもできる。「let x,y,z;」のように複数まとめて宣言したり、「let o={};」や「let a=[];」のようにオブジェクトや配列を宣言することもできる。
JavaScriptプログラム中では {} (中括弧)を用いてコードブロックを定義することができるが、let文で宣言した変数のスコープ(通用範囲)は宣言が記述されたブロックと、そのブロックの中に入れ子状に含まれるブロック群となる。ブロックの外部からは参照できない。
JavaScriptの初期の仕様には変数宣言の構文としてvar文が用意されており、関数内で宣言された変数はその関数の中がスコープに、それ以外はグローバル変数として宣言される。var文はブロックをスコープとしないため、あるブロック内で宣言した変数もブロックを含む関数全体(関数外の場合はコード全体)がスコープとなる。
var文やlet文の他に、再代入できない定数を宣言するためのconst文も用意されている。var文は過去のプログラムとの互換性のために言語仕様に残っているが、新規にコードを記述する際には原則としてlet文かconst文を使うべきとされることが多い。
(2023.6.23更新)