JSONファイル 【.jsonファイル】 JSON file

概要

JSONファイル(.jsonファイル)とは、JavaScriptにおけるオブジェクトの表記法を応用したテキスト(文字)形式のデータファイル。JSONデータをそのままテキストファイルとして保存したもので、標準のファイル拡張子は「.json」。

JSONJavaScript Object Notation)はプログラミング言語のJavaScriptで用いられていたデータ集合の記述形式を汎用のデータ形式として標準化(RFC 8259)したもので、様々なデータ型データ構造を組み合わせて複雑なデータ集合を記述することができる。

JSONファイルはこれをテキストファイルとしてストレージ上のファイルに記録したもので、ソフトウェアの設定ファイルなどのデータ形式としてよく用いられる。JavaScript以外の言語で取り扱うためのモジュールライブラリ、他のデータ形式に変換するプログラムなども豊富に公開されている。

文字を並べたテキスト形式であり、もともとプログラム中にオブジェクトデータ構造を定義するために策定された記法であるため、人間がテキストエディタなどで作成や閲覧、編集することも比較的容易である。文字コードは常にUnicodeのUTF-8とするよう規格で指定されており、文字コードを伝達する仕組みは用意されない。

JSONの記述形式の基本は、キー(名前)と対応する値のペアを{キー1:値1,キー2:値2,…}という形式で並べたもので、JavaScriptではこれを「オブジェクト」(object)という。他の言語では連想配列ハッシュ、マップ、辞書ディクショナリ)などと呼ばれるものに相当し、データベースではKVSKey-Value Store)がこの形式でデータを格納する。

個々の値のデータ型として文字列型整数型浮動小数点数型ブール型真偽値)、null(値無し)が用意されている。[値1,値2,…]という記法で、キーを伴わない単純な値の配列を記述することもできる。値として配列オブジェクトを記述することもでき、これを何段階も入れ子状にして複雑な構造のデータ集合を記述することができる。

(2024.3.4更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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