アドホックテスト 【ad-hoc testing】 モンキーテスト

概要

モンキーテスト(monkey testing)とは、機器やソフトウェアシステムのテスト手法の一つで、対象箇所や操作手順などを事前に定めず、実施者がその場の思いつきで操作してみる方式。

アドホックテスト(ad-hoc testing)とは、機器やソフトウェアシステムのテスト手法の一つで、対象箇所や操作手順などを事前に定めず、実施者がその場の思いつきで操作してみる方式。

「モンキーテスト」は開発者の意図などを一切考慮しないことを「猿に使わせてみたらどうなるか」に例えた名称で、「アドホックテスト」の「アドホック」には「その場限りの」「即興の」という意味がある。

一般的なテスト手法の多くは対象の設計や構造、あるいは想定される用途や操作法などを考慮して手順やパラメータなどを決めていくが、アドホックテストでは事前にそういった設計わず、試験の実施者が思いついた入力や操作を試してみる。

思い込みによる予断を排し、予備知識のない者が使用した場合にどうなるかを調べることができる。開発者の思いもよらない不具合が発見されることがある。不具合が発生しても再現性が低いことが多いため、手順の記録や観察は慎重にう必要がある。

具体的な実施方式はいくつかあり、使ったことのない人に説明なく使わせてみる方式や、意味的な繋がりのないまったくランダムな操作や入力を連続してう方式などがある。完全に不規則でランダムな入力や操作をう方式は「ランダムテスト」とも呼ばれる。

なお、開発側の要員が通常の利用法ではわないはずの操作(ボタンを連打する等)をあえてってみる手法は、「問題の起こりそうな操作法を意図的に実行している」と捉えれば厳密な意味で場当たり的ではないが、アドホックテストに含めることが多い。

(2024.1.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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