Spring Framework
概要
Spring Frameworkとは、Java言語によるソフトウェア開発を支援するフレームワークの一つ。様々な開発プロジェクトに適用できる汎用性の高さとモジュール化された豊富な機能に定評がある。主に大規模なJava開発の効率を向上し、高度な機能を容易に利用できるようにしてくれるフレームワークで、Java EEによるWebアプリケーション開発でよく用いられるが、特定の環境に限定されず、デスクトップアプリケーションやスマートフォンアプリなどの開発にも適用できる。
主な機能はモジュール(部品)に分かれており、必要なものを選んで導入することができる。主なモジュールとしては、依存性注入(DI:Dipendency Injection)を利用するためのIoCコンテナ(Inversion of Control:制御の反転)や、AOP(Aspect Orientation Programming:アスペクト指向プログラミング)、MVC(Model-View-Control)、CoC(Convention over Configration:設定より規約)、トランザクション処理、データアクセス、遠隔メソッド呼び出し、認証・認可、メッセージング、テスト支援などがある。
2002年にオーストラリアのロデリック・ジョンソン(Rod Johnson)氏が最初のバージョンを開発し、Apacheライセンスの元でオープンソースソフトウェアとして公開した。.NET開発に使用できる「Spring.NET」や、Springベースのアプリケーションを迅速に開発できる「Spring Boot」などの派生プロジェクトがある。
(2019.4.24更新)