ステガノグラフィ【steganography】デジタルステガノグラフィ/digital steganography
概要

紙に果汁で書いた見えない文字が加熱すると浮かび上がる「あぶり出し」のように、そこに情報が存在するとは分からない形で情報を埋め込むことができる。暗号と同じように情報を秘匿して伝達する手法の一つで、暗号がメッセージを改変して何を伝えているのか分からないようにするのに対し、ステガノグラフィはメッセージを伝達していること自体を秘匿するために用いられる。
古来より様々な手法が政治や戦争のために用いられてきた記録が残っているが、現代ではコンピュータを用いて一定の手順でデータを改変し情報を埋め込む「デジタルステガノグラフィ」(digital steganography)のことを指すことが多い。
主な用途である通信の秘匿では、埋め込む対象の画像データなどと、埋め込むメッセージの内容はまったく無関係だが、画像などに関連する著作権情報を埋め込むという応用を行ったものを「電子透かし」(デジタルウォーターマーク)という。
(2022.4.10更新)
「ステガノグラフィ」の関連用語
他の用語辞典による「ステガノグラフィ」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「ステガノグラフィ」
- SOMPO CYBER SECURITY サイバーセキュリティ用語集「ステガノグラフィ」
- 野村総合研究所 用語解説「ステガノグラフィ」
- ESETマルウェア情報局 キーワード事典「ステガノグラフィ」
- TechTerms.com (英語)「Steganography」
- WhatIs.com (英語)「steganography」
- Techopedia (英語)「Steganography」
- PC Magazine (英語)「steganography」