読み方 : シーサートマテリアル

CSIRTマテリアル

概要

CSIRTマテリアルとは組織内にCSIRT体制を整備・運用するための実践的な資料群。日本のセキュリティ対応機関であるJPCERT/CCJPCERTコーディネーションセンター)が作成し、無償で公開している。
CSIRTマテリアルのイメージ画像

CSIRTComputer Security Incident Response Team)とは、企業や公的機関などの組織内に設置され、不正アクセスマルウェア感染、情報漏洩といったセキュリティインシデントが発生した際に、検知や分析、対応、再発防止を行う専門部署である。

サイバー攻撃の手口が巧妙化・多様化する中、事後対応を迅速に行う体制の重要性が高まっており、大規模組織だけでなく中小規模の組織でもCSIRT整備の必要性が増している。CSIRTマテリアルは組織内にCSIRTの体制を整備し、業務を運用するのに必要な実践的な知識やノウハウ、ガイドラインなどをまとめている。

体制整備のプロセスを「構想フェーズ」「構築フェーズ」「運用フェーズ」の3段階に分けて解説している。構想フェーズでは経営層がセキュリティリスクへの対応の必要性を理解し、自組織に適したCSIRTのあり方を検討する。構築フェーズでは組織体制や業務範囲、連絡体制、運用手順などを定める。運用フェーズでは実際のインシデント対応や情報共有、訓練と改善の進め方を扱う。

資料はPDF形式で提供されており、解説文のほかに、体制設計を支援する記入式のワークシートインシデント対応マニュアルの雛形、運用時に活用できるサンプル文書なども含まれる。専門知識を持つ担当者だけでなく、情報システム部門の管理者や経営層が検討を進める際にも活用できる内容となっている。個別の製品やサービスの導入方法を示すものではなく、組織の規模や業種、想定される脅威に応じて対応体制を設計するための実践的な指針を提供するものである。

(2026.6.25更新)
 

資格試験などの「CSIRTマテリアル」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令8修1/平30秋】 組織的なインシデント対応体制の構築や運用を支援する目的でJPCERTコーディネーションセンターが作成したものはどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。