読み方 : ニスク
NISC【National center of Incident readiness and Strategy for Cybersecurity】内閣サイバーセキュリティセンター
概要
NISCとは、日本政府の内閣官房に設置された、国の機関における情報セキュリティを所管する組織。国のサイバー攻撃対策の司令塔である。内閣官房組織令に基づき設置され、センター長は内閣官房副長官補が兼務する。

主な活動は、政府機関全体に共通するセキュリティ方針の策定と、各省庁の対策実施状況の点検・監督である。政府機関のシステムへのサイバー攻撃を24時間体制で監視し、インシデントが発生した場合には技術的な支援を行う。数年ごとに改定される「サイバーセキュリティ戦略」は政府全体の基本方針を示す文書であり、各省庁はこれに沿って対策を進める。
また、電力やガス、通信、金融など社会インフラを支える民間事業者との連携も担う。これらの分野はサイバー攻撃による影響が国民生活に直結するため、官民が情報を共有し、合同で訓練を実施する体制を整えている。サイバー攻撃は国境を越えて発生するため、海外の政府機関や国際組織との情報交換や協力関係の構築も欠かせない活動である。国内外から収集した攻撃手法や脆弱性に関する情報を分析し、関係機関へ提供する。
前身は2000年に設置された「内閣官房情報セキュリティ対策推進室」で、2005年に「内閣官房情報セキュリティセンター」へと改組された。その後、2014年に制定されたサイバーセキュリティ基本法に基づき、2015年に現在の名称・体制に再編された。毎年2月を「サイバーセキュリティ月間」に設定するなど、専門家から一般市民まで対象に応じた啓発活動を展開し、社会全体のセキュリティ水準の向上を図っている。
(2026.4.28更新)