読み方 : サイバーセキュリティきほんほう

サイバーセキュリティ基本法

概要

サイバーセキュリティ基本法とは政府のサイバーセキュリティ施策に関する基本理念と、国や地方公共団体、事業者、国民それぞれの責務を定めた法律。2014年に成立し、2015年に施行された。
サイバーセキュリティ基本法のイメージ画像

全5章60条の条文と附則から成る。国および地方公共団体はサイバーセキュリティを推進する施策を実施する責務を負い、重要インフラ事業者を含む事業者と国民もその確保に努めるものと定めている。

国が実施すべき施策として、政府機関や重要インフラ事業者におけるセキュリティの確保、専門人材の育成・確保、研究開発の推進、サイバー犯罪の取り締まりと被害拡大の防止、安全保障上の脅威への対処、国際協力の推進、セキュリティ産業の振興と国際競争力の強化などがある。

この法律に基づき、内閣にはサイバーセキュリティ戦略本部が設置されている。国のサイバーセキュリティ戦略の策定・推進と関係機関の調整を所管し、本部長は内閣官房長官が務める。国家公安委員会委員長、デジタル大臣、総務大臣、経済産業大臣、防衛大臣らが構成員として参加するほか、有識者も加わる。戦略本部の事務局として内閣サイバーセキュリティセンターNISC)が設置されており、政府機関の情報セキュリティ対策の監視やインシデント発生時の原因究明などを担っている。

戦略本部は「サイバーセキュリティ戦略」を策定し、おおむね3年ごとに改定している。2025年に閣議決定された戦略が最新版である。成立後も社会情勢や技術環境の変化に応じて改正が重ねられており、地方公共団体、独立行政法人、指定法人に対する対策強化や情報共有の義務付けなどが順次加えられている。

(2026.6.25更新)
 

他の辞典等による「サイバーセキュリティ基本法」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「サイバーセキュリティ基本法」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令8】 サイバーセキュリティ基本法の立法趣旨を説明したものはどれか。
令6】 情報システムに不正に侵入し、サービスを停止させて社会的混乱を生じさせるような行為に対して、国全体で体系的に防御施策を講じるための基本理念を定め、国の責務などを明らかにした法律はどれか。
令3】 a~c のうち、サイバーセキュリティ基本法に規定されているものだけを全て挙げたものはどれか。a サイバーセキュリティに関して、国や地方公共団体が果たすべき責務 b サイバーセキュリティに関して、国民が努力すべきこと c サイバーセキュリティに関する施策の推進についての基本理念。
令2秋】 サイバーセキュリティ基本法は、サイバーセキュリティに関する施策に関し、基本理念を定め、国や地方公共団体の責務などを定めた法律である。
平29秋】 我が国における、社会インフラとなっている情報システムや情報通信ネットワークヘの脅威に対する防御施策を、効果的に推進するための政府組織の設置などを定めた法律はどれか。
▼ 基本情報技術者試験
令6修12】 サイバーセキュリティ基本法において定められたサイバーセキュリティ戦略本部は,どの機関に置かれているか。
令3修6/平28修12/平27秋】 サイバーセキュリティ基本法の説明はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。