JCMVP 【Japan Cryptographic Module Validation Program】 暗号モジュール試験及び認証制度
概要
JCMVP(Japan Cryptographic Module Validation Program)とは、暗号やハッシュ化、デジタル署名などの技術を提供する製品が機能を適切に実装しているかどうかを試験して認証する制度。経済産業省が所管する独立行政法人のIPA(情報処理推進機構)が実施している。暗号関連の技術を扱うソフトウェアやハードウェアについて、開発元のメーカーがIPAの認定した試験機関に検証を依頼し、試験に合格すればIPAからJCMVP認証が与えられる。政府機関の調達では暗号関連製品について同認証を受けた製品から選定することが望ましいと規定されている。
対象となる主な暗号技術は、公開鍵暗号に基づくデジタル署名、共通鍵暗号(ブロック暗号/ストリーム暗号)、暗号学的ハッシュ関数、メッセージ認証、乱数生成器、鍵共有手順などで、暗号化ソフトや暗号ライブラリ、ハードウェアトークン、セキュリティチップなどの製品が対象となる。
試験の実施については関連する国際規格(ISO/IEC 19790やISO/IEC 24759など)および対応する国内JIS規格(JIS X 19790やJIS X 24759)に基づいて要件などが定められている。認定試験機関や合格した製品はIPAのWebサイトなどで公開されており、誰でも確認することができる。
(2023.11.10更新)