.cerファイル 【.crtファイル】
概要
.cerファイル(.crtファイル)とは、デジタル証明書を格納するためのファイル形式の一つ。データ形式自体はPEM形式(Privacy Enhanced Mail)で、サーバ証明書には「.cer」ファイルを、中間証明書には「.crt」ファイルを用いる。X.509形式のデジタル証明書をファイルに保存したもの。PEM形式として知られるシンプルなテキスト形式で、「-----BEGIN CERTIFICATE-----[改行]」と「-----END CERTIFICATE-----[改行]」の間にBase64でエンコードされた証明書データを記述する。
認証局(CA:Certificate Authority)が発行したSSLサーバ証明書などには「.cer」という拡張子が用いられ、認証局の署名の真正性を証明するための中間証明書は「.crt」という拡張子を用いる。同じデータをバイナリ形式で記述したものは「.der」という拡張子になる。
米マイクロソフト(Microsoft)社のWebブラウザ(Internet ExplorerやMicrosoft Edge)、Webサーバ(IIS)などがSSL/TLSを利用する際のサーバ証明書やCA証明書(中間証明書)の標準形式として用いられている。バイナリの.derファイルとの相互変換や、PFX形式やPEM形式からの変換を行うためのツールも提供されている。
(2024.1.26更新)