セキュリティインシデント 【security incident】 情報セキュリティインシデント / information security incident / サイバーセキュリティインシデント / コンピュータセキュリティインシデント

概要

セキュリティインシデント(security incident)とは、コンピュータの利用や情報管理、情報システム運用に関して保安(セキュリティ)上の脅威となる事象のこと。文脈によっては単に「インシデント」と略されることもある。

情報セキュリティを脅かす事件や事故、およびセキュリティ上好ましくない事象・事態のことで、コンピュータウイルスなどのマルウェア感染、不正アクセスアカウント乗っ取り(なりすまし)、Webサイト改竄、機密情報の漏洩、迷惑メール送信、サービス拒否攻撃DoS攻撃)、情報機器記憶媒体の紛失や盗難などが含まれる。機器やシステムの破損や故障、意図しない停止などを含める場合もある。

セキュリティインシデントが発生した際に、発見者や被害者からの報告を受け、事態の情報収集や公表、関係者への通知や対処依頼、有害事象の抑止や被害拡大の防止、再発防止策の策定などをう一連の活動のことを「セキュリティインシデントレスポンス」(セキュリティインシデント対応)あるいは略して「インシデントレスポンス」(インシデント対応)という。

企業や官公庁などの組織内でインシデントレスポンスを担当し、利用部門や外部との窓口となる部署を「CSIRT」(Computer Security Incident Response Team)あるいは「CIRT」(Computer Incident Response Team)「SIRT」(Security Incident Response Team)などという。

(2024.1.10更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事を参照している文書など (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる