レッドチーム演習 【red team operations】 red teaming

概要

レッドチーム演習(red team operations)とは、企業などがサイバー攻撃に対処するための演習形式の一つで、実際に専門家集団が攻撃者として様々な攻撃手法を模擬的に実践する手法。

外部のサイバーセキュリティサービス企業などと契約し、実際に攻撃者が用いる手法を動員して自社を標的とするサイバー攻撃を仕掛けてもらう。自社の従業員や業務部門、情報セキュリティ部門、情報システムネットワークなどの対処能力を実地で検証する。

実践的な対処能力を試す目的でわれるため、攻撃対象や手法の限定はせず、実際に攻撃者が用いるであろう様々な情報や手法を駆使する。ソフトウェア脆弱性といったサイバー領域の問題に留まらず、ソーシャルエンジニアリングなどを用いた「人」を足掛かりとする手法、オフィスなど施設への侵入や設備への干渉といった「物理」的な手法などを用いる場合もある。

もともと軍の実戦(対戦)形式の演習で、攻撃側を「レッドチーム」、防衛側を「ブルーチーム」と呼んでいたことが名称の由来である。チェックリストや検査ツールなどを用いて主に既知の一般的な問題点を探索するペネトレーションテストとは異なり、APT攻撃のような特定の標的に特化した高度な攻撃に対処する能力を試すことができる。

(2021.11.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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