サイバーセキュリティ 【cybersecurity】

概要

サイバーセキュリティ(cybersecurity)とは、情報セキュリティの一分野で、コンピュータシステムおよびその構成要素である機器やソフトウェアネットワークデータなどを、外部からの攻撃(attack)やその他の脅威(threat)から保護すること。

企業などが運用する情報システムを、外部の攻撃者や内部犯による悪意ある行為から守り、機密性完全性可用性などが確保された健全な状態を維持することを指す。脅威にはシステムの破壊やサービスの停止、秘密情報の不正な取得、データ改竄や消去、権限の無い操作の実行不正アクセス)などが含まれる。

脅威

脅威の具体例として、

などがある。

また、ポートスキャンソーシャルエンジニアリングスカベンジングショルダーハッキングなど)といった攻撃前の準備、調査、情報収集活動や、機密情報の入った記憶媒体の紛失、誤操作や誤設定による意図しないデータの公開や漏洩といった潜在的・偶発的な事象も脅威の一種に含める場合もある。

対策

サイバーセキュリティを確保するための技術的な対策法としては、ネットワーク境界に設置したIDS/IPSファイアウォールによる境界監視や境界防御アンチウイルスソフトなどによるマルウェア対策、ペネトレーションテストなどによる保安上の弱点の調査と対処、導入済みソフトウェアの適時のアップデートシステムの挙動や利用者の操作に関するログの記録、各利用者への適切なアクセス権限の付与(過剰な権限を与えない)、データの保存や送受信の暗号化などが挙げられる。

また、データの保存や複製、移動についてのルールの策定、受信メールの取り扱いやWebサイト閲覧など危険に遭遇する可能性のある場面について推奨される操作法の策定、私有機器の利用制限、攻撃手法などの教育・啓蒙といった人的対策、重要機器の設置場所における入退室管理、監視カメラの設置といった物理的対策などを組み合わせる場合もある。

(2021.10.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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