NVD 【National Vulnerability Database】

概要

NVD(National Vulnerability Database)とは、米国立標準技術研究所(NIST)が管理・公開している、ソフトウェアIT製品などの保安上の弱点(脆弱性)に関する情報を収集したデータベース

発見された脆弱性について、「SCAP」(Security Content Automation Protocol)と呼ばれる手順に基づいて一意の識別子CVE)を与え、詳細な情報の収集や評価をって公開している。情報Webサイトで人間が読むために整形されたページとして公開されるほか、一部はコンピュータが自動処理可能な形式で提供され、セキュリティソフトや設定管理ソフトなどで利用される。

提供される主な情報は、脆弱性を特定・識別する「CVE」(Common Vulnerabilities and Exposures)、影響を受ける製品などを特定する「CPE」(Common Platform Enumeration)、関連がある設定項目を特定する「CCE」(Common Configuration Enumeration)、脆弱性の深刻度を評価したスコアである「CVSS」(Common Vulnerability Scoring System)などである。

セキュリティ設定のチェックリストを「XCCDF」(eXtensible Configuration Checklist Description Format)形式でまとめたデータや、セキュリティ設定の自動検証データを「OVAL」(Open Vulnerability and Assessment Language)形式で記述したものが付属することもある。

(2023.6.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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