スクリプトキディ 【script kiddy】
概要
スクリプトキディ(script kiddy)とは、インターネットを通じて外部のコンピュータシステムへの侵入や妨害などを行う攻撃者(クラッカー)のうち、自らは技術力や専門知識がなく、他人の開発した攻撃ツールを入手して使用するだけの者のこと。自らソフトウェアの脆弱性や探したり、それを利用した攻撃手法を考案するといった知識や技能はほとんどあるいはまったくないが、技術力のある「本職」のクラッカーがWebサイトなどで公開しているサイバー攻撃用ソフトウェア(クラッキングツール)を入手して他者への攻撃を試みる者のことを指す。
各国の法規に触れる攻撃行為を行った者は警察の捜査により検挙に至る例もある。攻撃の動機は興味本位や愉快犯など、それこそ「幼稚」なものが多いが、中には怨恨や何らかのトラブルに基づく嫌がらせ、政治的、宗教的な対立などを背景とする攻撃など明確な悪意や害意に基づく犯行もある。
“kiddy” は主に話し言葉で使われる「子ども」「児童」という意味の単語だが、自分より年少の大人に向かって言う場合など、文脈によっては「お子様」「坊や」「お嬢ちゃん」といった感じで未熟さや幼稚さ、無能さをからかったり蔑むニュアンスを含む。実際に子どもか否かは問題ではなく稚拙さを揶揄した表現だが、検挙された犯人には未成年者も数多く含まれている。
(2018.3.30更新)