スニッフィング 【sniffing】 スニファリング / sniffering
概要
スニッフィング(sniffing)とは、ネットワークを流れるデータを捕らえ、内容を解析して盗み見ること。暗号化されずに流れているデータはすべて見ることができ、ユーザー名やパスワード、場合によっては個人情報やクレジットカード番号、メールなどの個人的なメッセージのやり取りなどを本人に気づかれずに読み取ることができる。ネットワーク管理者用に通信回線から受信したパケットやデータグラムの内容をすべて表示するソフトウェア(LANアナライザ、パケットキャプチャツール、ネットワークモニタなど)があり、通常は技術的な課題を解決するために管理用に用いるが、これを悪用して他の利用者の通信内容を盗み見ることができる。
有線LAN(構内ネットワーク)の標準であるイーサネット(Ethernet)ではリピータハブと呼ばれる集線装置を用いることがあり、接続された端末が送受信するすべてのデータを他の端末にも再送信する。通常の利用では自分宛てのデータ以外は破棄されるが、LANアナライザなどを用いることで自分宛て以外のデータも捕捉して中身を覗くことができる。
また、無線LANの場合には通信用の電波が想定される利用場所の外(室外、建物外)にも漏れ出ているのが一般的で、これを傍受すれば当該コンピュータのある場所に入室したりネットワーク機器に直接触れられない状態でも、データを覗き見ることができる。
(2018.5.9更新)