RCE 【リモートコード実行】 Remote Code Execution

概要

RCE(リモートコード実行)とは、ソフトウェアの保安上の欠陥(セキュリティ脆弱性)の種類の一つで、遠隔から送り込まれた任意のプログラムコード実行できてしまうこと。また、攻撃者がこれを悪用してコードを送り込み実行すること。

通信ネットワークを通じて外部から接続や入力を受け付けるソフトウェアなどに生じることがある脆弱性で、攻撃者は細工した送信データプログラムを埋め込むなどの手法で標的のシステムで任意のコード実行することができる。

これにより、攻撃者はシステム上に保管されているデータの詐取や改竄、破壊をったり、遠隔から操作可能な窓口(バックドア)を設けて他のシステムへの攻撃の踏み台にするなど、システムの管理者になったのと同じように自由に操作できるようになってしまう。

脆弱性の深刻度としては最も深刻なものの一つに分類され、この欠陥が発見されたソフトウェアには速やかに修正を施すべきであるとされる。開発元が修正プログラムの配布を開始していないなど根本的な対策が困難な状況の場合は、対策可能になるまで一時的にソフトウェアの利用を中断することも検討すべきであるとされる。

(2022.1.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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