monlist

概要

monlistとは、ネットワークを通じて現在時刻データを配信するNTPサーバに対する操作(コマンド)の一つで、サーバが直近に交信した通信相手のリストを取得できるもの。

NTPクライアントからNTPサーバへmonlistコマンドを発行すると、サーバが直前に通信していた相手の情報を最大600件まで遡ってリスト化して返信する。通信相手の情報には、IPアドレスポート番号、受信パケット数、通信モードバージョン、制限フラグ、平均問い合わせ間隔、最後に交信してからの経過時間などが含まれる。

monlistコマンドは短い要求に対して大量の応答を返すため、NTPサーバに送信元を偽装した要求パケットを送り、標的に大量の応答を送信させるDDoS攻撃(増幅攻撃)に悪用されるようになった。2013年にこの問題が発見され、広く普及しているNTP Projectによるntpdに修正版が公開されたほか、設定によりmonlist機能を無効化することが推奨されている。

(2023.6.12更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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