EDoS攻撃 【Economic Denial of Service attack】
概要
EDoS攻撃(Economic Denial of Service attack)とは、DoS攻撃の一種で、過大なアクセスを発生させるなどして攻撃対象に経済的な損失を与え運用停止に追い込む手法。従量課金制のクラウドサービスなどを利用している標的に対して行われる。連続して大量のデータを送りつけるなどして標的のシステムを機能不全に陥らせることを狙うサイバー攻撃を「DoS攻撃」(Denial of Service attack/サービス拒否攻撃)という。通常は通信容量や処理能力、記憶容量などを飽和状態にして正常な応答ができないようにすることを狙う。
EDoS攻撃では、従量課金制のサービスを利用している標的に対して無用な処理負担やデータ転送を強いるような通信を行い、課金額を釣り上げて正常なサービスの継続を困難にする。通信内容は通常のサービス利用と同じようなパターンを装い、容易に判別して遮断することができないよう工夫されていることが多い。
通信サービスやレンタルサーバ、クラウドサービスなどにはCPUの処理時間や送受信データ量に応じて課金する従量課金制のものがあり、そのようなサービスを利用してネットサービスなどを運営している相手に対して有効な攻撃手法である。
(2022.5.17更新)