読み方 : イードスこうげき

EDoS攻撃【Economic Denial of Service attack】

概要

EDoS攻撃とはサイバー攻撃の手法の一つで、従量課金制クラウドサービスなどを利用する相手に大量のアクセスを送りつけ、課金額を意図的に増大させて経済的損失を与えるもの。DoS攻撃の一種。
EDoS攻撃のイメージ画像

DoSDenial of Service)攻撃は、大量のデータや接続要求を送りつけてシステムの処理能力や通信帯域を飽和させ、正常なサービスを提供できない状態に追い込む攻撃である。EDoS攻撃はシステムの停止ではなく、経済的な損害を与えることを目指す。

攻撃の対象となるのは、CPUの処理時間や送受信データ量APIの呼び出し回数などに応じて費用が発生する従量課金制クラウドサービスを利用している事業者である。攻撃者はこの課金モデルに付け込み、大量のアクセスにより高額な課金を発生させることを試みる。

実際の攻撃では、WebサイトやAPIに対して継続的にアクセスを繰り返したり、大容量データの送受信を発生させたりして、課金対象となるリソースを大量に消費させる。リクエストは正規利用者の通信に似た内容や頻度に偽装されることが多く、IPアドレスなど単純な条件で判別して遮断することは難しい場合がある。多数の端末を不正利用するDDoS攻撃と同様の手法が組み合わせ、多様な環境から一斉にアクセスを集中させる場合もある。

近年のクラウドサービスは、負荷に応じてサーバを自動的に増減させる「オートスケーリング」(autoscaling)機能を備えるものが多い。サービス停止を防ぎやすい一方、処理能力を増強した分だけ課金額も増えるため、攻撃によって高額な利用料金が発生し、事業継続に影響を及ぼすおそれがある。被害側は高額請求を避けるためにサービスを停止せざるを得ない状況に追い込まれることもある。対策としては、異常なアクセスの検知やレート制限WebアプリケーションファイアウォールWAF)の利用、CDNによる負荷分散などがある。

(2026.7.8更新)
 

他の辞典等による「EDoS攻撃」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「EDoS攻撃」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令5修1】 従量課金制のクラウドサービスにおけるEDoS(Economic Denial o fService,又は Economic Denial of Sustainability)攻撃の説明はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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