EDNS0 【Extension Mechanisms for DNS】
概要
EDNS0(Extension Mechanisms for DNS)とは、DNSで送受信されるメッセージ形式の規格の一つで、当初規定されたメッセージ形式を拡張したもの。1999年にIETFがRFC 2671として標準化し、2013年にRFC 6891として更新された。DNS(Domain Name System)ではクライアントからサーバへの問い合わせ、サーバ間のデータのやり取りのためのメッセージ形式が決まっているが、初期に策定された形式(RFC 1035)は1980年代の仕様で古く、メッセージの最大長などの制約が時代に合わなくなってきた。
そこで新たに策定されたのがEDNS0形式で、メッセージのヘッダ領域で規定されるRCODEやフラグ、ラベルを拡張し、UDPペイロードのサイズも従来は最長512バイト(オクテット)だったものが65535バイトまでに緩和された。
DNSSECやSPF、DKIM、DMARCなどのセキュリティ規格では長大なリソースレコードを送受信するため、これらを利用するにはEDNS0への対応が必要となる。また、IPv6でDNSを利用する際もEDNS0対応が必須となっている。
(2021.11.6更新)