優先DNSサーバ 【preferred DNS server】

概要

優先DNSサーバ(preferred DNS server)とは、コンピュータネットワーク設定で、DNSを用いてIPアドレスドメイン名ホスト名の間の変換(名前解決)をなう際に、最初に問い合わせるDNSサーバIPアドレスのこと。

そのコンピュータドメイン名から対応するIPアドレスを(あるいはその逆を)調べる際、優先DNSサーバに最初に問い合わせのリクエストを送信する。DNSサーバは既知の情報は即座に応答し、分からない場合はインターネット上の他のDNSサーバへ問い合わせを繰り返して結果を返答する。

家庭などからインターネットサービスプロバイダISP)を通じて接続する場合には、接続開始時にDHCPなどでプロバイダ側から自動的に割り当てられ、明示的に設定する必要がないことが多い。

代替DNSサーバ (alternate DNS server)

コンピュータネットワーク設定で、優先DNSサーバが応答しない場合に問い合わせるDNSサーバIPアドレスを「代替DNSサーバ」(だいたいディーエヌエスサーバ)という。

そのコンピュータドメイン名から対応するIPアドレスを(あるいはその逆を)知りたい場合、まず優先DNSサーバに指定されたサーバに問い合わせをう。優先サーバが何らかの理由により正しく応答しない場合、代替DNSサーバに指定されたサーバに問い合わせをう。

優先DNSサーバと同様、ISPなどではDHCPで自動設定できるようになっており、利用者が明示的に指定する必要はないことが多い。ISPDNSサーバが使用不能な場合に備え、代替サーバをあえてパブリックDNSサービスなど他の運用主体のものに設定する利用者もいる。

(2020.1.27更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる