優先DNSサーバ 【preferred DNS server】
概要
優先DNSサーバ(preferred DNS server)とは、コンピュータのネットワーク設定で、DNSを用いてIPアドレスとドメイン名やホスト名の間の変換(名前解決)を行なう際に、最初に問い合わせるDNSサーバのIPアドレスのこと。そのコンピュータがドメイン名から対応するIPアドレスを(あるいはその逆を)調べる際、優先DNSサーバに最初に問い合わせのリクエストを送信する。DNSサーバは既知の情報は即座に応答し、分からない場合はインターネット上の他のDNSサーバへ問い合わせを繰り返して結果を返答する。
家庭などからインターネットサービスプロバイダ(ISP)を通じて接続する場合には、接続開始時にDHCPなどでプロバイダ側から自動的に割り当てられ、明示的に設定する必要がないことが多い。
代替DNSサーバ (alternate DNS server)
コンピュータのネットワーク設定で、優先DNSサーバが応答しない場合に問い合わせるDNSサーバのIPアドレスを「代替DNSサーバ」(だいたいディーエヌエスサーバ)という。
そのコンピュータがドメイン名から対応するIPアドレスを(あるいはその逆を)知りたい場合、まず優先DNSサーバに指定されたサーバに問い合わせを行う。優先サーバが何らかの理由により正しく応答しない場合、代替DNSサーバに指定されたサーバに問い合わせを行う。
優先DNSサーバと同様、ISPなどではDHCPで自動設定できるようになっており、利用者が明示的に指定する必要はないことが多い。ISPのDNSサーバが使用不能な場合に備え、代替サーバをあえてパブリックDNSサービスなど他の運用主体のものに設定する利用者もいる。
(2020.1.27更新)