ゾーンファイル【zone file】ゾーンデータベース/zone database

概要

IPアドレスに階層的なドメイン名を対応付けることができるDNS（Domain Name System）では、ある権威DNSサーバが管理するドメインの範囲を「ゾーン」（zone）という。一つのゾーンには上位の権威DNSサーバから権限を移譲されたドメインと、そのドメインのサブドメインのうち他のサーバに権限を移譲していないものが含まれる。

ゾーン内の様々な情報を記述した設定ファイルをゾーンファイルという。そのゾーンに属するホスト名と対応するIPアドレスの情報や、サブドメインを管理する権威DNSサーバの情報などを、「リソースレコード」（RR：Resource Record）と呼ばれる形式で列挙したものとなっている。

ゾーンファイルはドメインごとに用意される正引き（ホスト名→IPアドレス）用と、管理するIPアドレスの領域ごと用意される逆引き（IPアドレス→ホスト名）用がある。後者は必ずしも必要ではなく、必要に応じて設置される。