MOOC 【Massive Open Online Course】 MOOCs / 大規模公開オンライン講座

概要

MOOC(Massive Open Online Course)とは、大学などがインターネット上で提供する、大規模な公開講座。単数形の「MOOC」(ムーク)、複数形の「MOOCs」(ムークス)のいずれの表記も用いられる。大学などと提携してそのような講座を提供する、オンライン学習支援サービスを指すこともある。

Webサイト上に講義ビデオや講義資料などをまとまった形で公開し、ネット上で誰でも登録すれば講義を受講できる仕組みである。大学の講義と同じように、一学期分などある程度まとまった複数回の講義が連なったコースを単位に提供される。

講義映像や教材だけでなく、宿題や修了試験、講師との質疑応答や受講者間の議論などが提供される。すべての講義を受けて所定の課題や試験をクリアすると修了証が発行される。多くは無料で受講できるが、修了証の発行などが有料である場合もある。

大学などが単体で運営している講座もあるが、講義の配信や受講者の管理などの情報システムを提供する「MOOCプラットフォーム」を通じて提供されることが多い。米国を中心に企業や非営利団体が運営する多くのプラットフォームがあり、著名なものとして「Khan Academyカーン・アカデミー」「Courseraコーセラ」「edXエデックス」「Udacityユーダシティ」などがある。

日本では2013年に一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)が設立され、普及活動をっている。公認プラットフォームの「gacco」「OpenLearning, Japan」「OUJ MOOC」、JMOOC自身が運営する「PlatJaM」を通じて大学や大学院、学会、高専、行政機関、企業などが様々な分野のコースを提供している。

(2024.6.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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