テクノ依存症 【techno-centered】
概要
テクノ依存症(techno-centered)とは、コンピュータに過剰に適応し、あるいは没頭しすぎることが原因で生じる精神的な失調症状。コンピュータに触れられないと不安に感じたり、人付き合いを煩わしいと感じるようになるなどの症状が知られる。コンピュータが仕事や生活の隅々にまで普及し、幼い頃から何らかの形でコンピュータやインターネットに触れて育つことが当たり前の現在、コンピュータが手放せなくなり依存症のような症状をきたす事例が多く見られるようになり、「テクノ依存症」と総称される。
具体的な症状としては、自分の限界が分からなくなる、時間の感覚がなくなる、邪魔されるのが我慢できなくなる、あいまいさを受け入れられなくなる、「はい/いいえ」「正解/不正解」式のやり取りや思考を好むようになる、人と接することを嫌うようになる、人を見下すようになる、などがある。
パソコンやスマートフォン、ゲーム機、インターネットなどのデジタル技術が短期間のうちに急激に普及した先進国や経済新興国では、主に若者の間で、ビデオゲームやネットサービスにのめりこんでしまい、実社会の生活に支障をきたしたり、正常な対人関係を結べなくなったりする「中毒」症状が目立つようになり、社会問題化している。
(2025.2.26更新)